モヤモヤした記念日それは、うれしさよりも寂しさが強かったから

記念日なのに心が晴れない女性。モヤモヤした気持ちをひとりで抱える夕暮れの時間 ちゃんと恋してるのに、心がさびしい

モヤモヤした記念日、何が引っかかってたんだろう?

うれしいはずの日だったのに、なんだか心の奥がざらついていた。
プレゼントもあったし、お祝いの言葉もちゃんともらった。
でも、どうしてだろう。「嬉しかった」と言い切れないモヤモヤが残ったまま、夜を迎えてしまった。

ほんの少しの言葉の選び方。
時間をかけて選んでくれた感じがしなかったLINE。
もしかしたら、相手は「やることはやった」と思っていたのかもしれない。
でもこちらは、ちゃんと向き合いたかった。ただ、形式だけじゃなくて。
心がそこにいてほしかっただけなんだ。

「私、どうしてあんなに寂しかったんだろう」
帰り道、ひとりでそうつぶやいた記念日。
本当に欲しかったのは、プレゼントでもなく、言葉でもなく、
「気づいてくれること」だったのかもしれない。

モヤモヤする記念日、期待してたわけじゃないけど

記念日でも変わらない日常。ちいさなケーキが心の奥のモヤモヤを映し出す

「サプライズしてほしかったわけじゃない」
「高いレストランを予約してほしかったわけでもない」
頭ではそう思っていたのに、心がなぜか静かにすねていた。
小さな期待があったのかもしれない。
“わたしにとって意味のある日”を、
“相手にとっても大切な日にしてほしかった”だけなのに。

カレンダーに小さくついたハートマーク。
それを見て、「あ、そうだったね」って言われるたびに、
大切にされてないような気がしてしまう。

たぶん、彼に悪気はない。
忙しい日々の中で忘れられても仕方ないことかもしれない。
でも、それでも――
「気づいてくれてたらよかったのに」
そんなふうに心がささやく。

モヤモヤするのは、愛されていないからじゃない。
自分が大事にしたものが、大事にされていないように感じるから。
その温度差が、じんわりと寂しさになって、心の奥に残ってしまうんだ。

「覚えてくれてた」より、「気持ちがあった」かどうかでモヤモヤする

メッセージだけの記念日に、期待していた気持ちがモヤモヤになって残る

「覚えててくれたね」
そう言える記念日もあれば、
「思い出しただけなんだろうな」って、
言葉にはできない違和感が残る日もある。

たとえば、仕事帰りに「今日は記念日だったよね」と言われて
コンビニのケーキを差し出されたとき。
「ありがとう」と笑いながら、
胸の奥でふわっと冷たい空気が流れていた。

ほしかったのはケーキじゃない。
何か用意されてたかどうかでもない。
ただ、「どう過ごそうか」って、
その人の頭の中に自分との時間があったのかどうか。

「何もいらないよ」と言った自分に、
その言葉どおりに応じられると、
なんだか少しだけ、置いていかれたような気がしてしまう。

モヤモヤするのは、ワガママでも、理不尽でもない。
気持ちの重なりを大切にしたいと思うからこそ、
心のどこかがすれ違うと、
静かに、でも確かに、モヤモヤが広がっていく。

そのモヤモヤ、忘れたくないって気持ちだったのかも

ネルノは静かにこちらを見て、言葉を選ぶように口をひらいた。

理由のない不安によりそうネルノ

「記念日って、“うれしいはず”って思いがあるから、寂しさを感じた自分にモヤモヤしちゃうんだよね」

少しだけ自嘲気味に笑ってから、クロノがやわらかく続ける。

「でも、そのモヤモヤは…ほんとは、心の奥にあった“ちゃんと大事にしたかった”って気持ちなんだと思う」

その言葉に、胸がふっとほどける気がした。

モヤモヤする自分を否定してきたけれど、ただ拗ねているだけじゃなかった。
「わたしの思い出を、もっと心から一緒に喜んでほしかった」――そんな気持ちに、少し気づけた気がした。

ネルノが、手のひらをそっと差し出すように言った。

「ねぇ、そんな自分をちょっとだけ、認めてあげてみようよ」

クロノも静かにうなずきながら、やさしく目を細める。

やさしくよりそい空気をつつみこむクロノ

「あなたの心が繊細で、ちゃんと人を想っているから、記念日が“ただの日”になったとき、こんなふうに痛むんです」

わたしは少しだけ、まぶたを閉じた。たぶん、忘れたくなかったのは、今日じゃなくて――あの日の“気持ち”だったんだ。

モヤモヤした記念日も、心の声を知るきっかけにできる

記念日のモヤモヤに優しく光をともすケーキとキャンドル

モヤモヤした記念日。
ほんとはうれしいはずだったのに、心のどこかがひんやりしていて、
その理由もわからないまま、ただ時だけが流れていく。

でもね、その寂しさは、きっとあなたが誰かを大切に思っていた証なんだと思う。

心から喜びたかった、心から一緒に過ごしたかった、
そんな気持ちがあったからこそ、「なんで?」って胸がざわついた。

期待してしまう自分を責めなくていいよ。
うまく言葉にできなくても、相手にちゃんと伝わらなかったとしても、
その気持ちの“重なり方”がズレただけかもしれないから。

今日のあなたは、ちょっとだけ心が敏感だっただけ。
それは、やさしさの証でもあるんだよ。

「わかってほしかった」
「気づいてほしかった」

その願いは、わがままなんかじゃない。
あなたの奥にある“想いの深さ”がつくる、静かなゆらぎなんだと思う。

誰かが気づいてくれなかったとしても、
まずは、あなた自身がそのモヤモヤに気づいてあげて。

ゆっくりでいいから。
静かに、少しずつ、自分の気持ちを受けとめてあげて。

今日という日が、少しだけやわらかく終わりますように。

ここに置いていったモヤモヤ以外にも、もしかしたら、ちょっと似ている気持ちや、少しだけちがうモヤモヤがあるかもしれないんだ。気が向いたときに、そっとのぞいてみるだけでも大丈夫だからね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました