みんなとちょっとだけ違う味の感じ方に、心がそっとゆれるとき
モヤモヤしちゃった、味覚が人の好みはそれぞれだって、
頭ではちゃんとわかっている。
でも実際にその場で、
「ここ、正直イマイチだよね」
「次は別の店にしようよ」
なんて声が当たり前みたいに流れると、
「私だけ、感覚がずれてるのかな…」って
胸がひそかにざわつく。
一瞬迷ったけど、
結局「うん、そうだね」って合わせた自分。
そのときはなんとなく
場の空気を守った気がしていたけど、
帰り道に思い出すと
小さな寂しさがひゅっと胸に残る。
別に誰が悪いわけでもない。
でも、本当は「私は好きだったんだ」って
言いたい気持ちが
置き去りになっていたんだと思う。
ほんの少し合わせてしまった、その小さな理由
たぶん、心のどこかで「同じ気持ちのほうが楽かな」と思ってしまったんだと思う。
「そうだよね」ってうなずくと、空気がやわらかくなる気がして。
本当は、おいしいって思った。
でも、その気持ちをそのまま出すのが、なんだか少しむずかしく感じた。
大げさなことじゃなくて、ただ、流れにそっと合わせるように言葉を置いた。
そのときは、それでいいって思った。
でもあとから、胸の奥でちいさくモヤモヤが動いていた。
「わたしだけが、ちがうのかな」って。
同じ言葉を言っても、同じ気持ちとは限らない。
そのちいさな違いを、誰かに知られるのが、すこし怖かったのかもしれない。

モヤモヤは、味覚を気持ちを知る小さな合図かもしれない
どうして、こんなに気になったんだろうって
あとになって考えることがある。
「同じ感想を言えたらきっと楽なのに」
「一緒に笑えたら、寂しくないのに」
そんな気持ちが、胸の奥でそっと動いていた。
でもたぶん、そのモヤモヤは
「わたしは本当はどう思ってる?」って
心が問いかけてくれていたんだと思う。
合わせることも、守ることも、大事にしてきたからこそ
ときどき、ほんの少し苦しくなるんだよね。
この小さな違和感は、
「それでも、わたしはこう感じてるよ」っていう
静かなサインなのかもしれない。
モヤモヤを味覚の違いで感じても、すぐに答えを出さなくていいし、
無理に正解を決めなくても大丈夫。
ただ、ここにある感覚を、そっと見てあげてほしい。

味覚でモヤモヤしてしんどいときは、少し距離を置いてもいいんだよ
「…ねぇ、大丈夫?」
ネルノは、小さく首をかしげて、
そっとこちらを見つめている。
「無理に同じ気持ちにならなくても、
無理に笑わなくても、本当にいいんだよ」
「みんなと同じ言葉を選んで、
同じ感想を言ってみても、
心の中まですっかり同じになれるわけじゃないから」
「きっとそれは、あなたがちゃんと
自分の感じていることを大事にできる人だからなんだと思う」
「もし、どうしてもしんどいなって思ったら、
少しだけ離れてひと息つくのもいいと思うんだ。
『わたしはこれが好きだった』って、
誰にも言わずに思い出してあげるだけでも大丈夫だからね」
ネルノはふわっと息を吐いて、
やわらかく笑う。
「その気持ちは、ちゃんとあなたのもので、
どこにも無理に置き換えなくていいんだよ」
「…もしまた心がくたびれたら、
ここに戻ってきてね。
そのままのあなたで、いていいんだよ」
味覚はあなたの景色だから、違っても大丈夫だよ
「私だけ、この味がおいしいって思ってるのかな」
「周りが『ちょっと微妙だね』って笑っていると、合わせたほうがいいのかなって…」
そんなふうに、味の感じ方がずれているとき、
自分だけ取り残されたような気持ちになることがあるよね。

でもね、味覚はとても個人的なものなんだと思うんだ。
育ってきた家族の味、過ごしてきた時間、心の奥に残っている記憶。
それが重なって、「私にとってのおいしさ」ができている。
だから、周りと違っても、それは恥ずかしいことじゃないんだよ。
むしろ、その小さなずれは、あなたの心の景色みたいなもの。
大事にしてもいいし、守ってもいい。
「そう感じる自分もいていいんだな」って、
そっと思ってあげるだけで、ほんの少し心がほどけることもあるよ。
もし苦しくなったら、深呼吸してね。
すぐに答えを出さなくても大丈夫だから。
ネルノもここで一緒にいるよ。

小さく伝えてみると、心が少しやわらぐこともある
「わたしはこれが好きだったんだ」って、
心の中だけで思っていてもいい。
でも、もしどこかで、
「少しだけ誰かに話してみたいな」って気持ちが生まれたら、
それもとても大事な一歩なんだと思う。
きっと勇気がいることだよね。
「変って思われるかも」って、不安になるのも自然なこと。
でも、言葉にすることで、
自分の気持ちが少し整理されることもある。
そのまま言えなくても、
「わたし、実はおいしいって思ったんだよね」
って一言だけでも大丈夫だよ。
それを聞いた人がどう受けとめるかは、相手のこと。
でも、伝えられた自分は、きっとすこしだけ楽になっていると思う。
誰にも言えないときは、ノートに書いてもいいし、
ここに戻ってきて思い出すだけでもいいんだよ。
それもちゃんと、心の大事な動きだからね。

この味覚のモヤモヤも、大事にしていい気持ちだから
みんなと同じじゃないことは、
ときどき寂しかったり、不安になったりするよね。
「私だけ変かな」って思う気持ちも、
「ちゃんと合わせたいのにうまくできない」って悩む心も、
どちらも本当のあなたの感覚なんだと思う。
味覚って、その人が過ごしてきた時間や、
大事にしてきたものが重なってできているから、
簡単に「これが正しい」なんて決められないんだよね。
だから、無理に同じじゃなくて大丈夫。
このモヤモヤも、あなたがあなたでいる証みたいなものだから。
すぐに消えなくてもいいし、
「このままでいいんだ」って思えなくても大丈夫。

ここに戻ってきてくれたら、
また一緒に考えたり、そっと座っていたりするからね。
ここに置いていったモヤモヤ以外にも、もしかしたら、ちょっと似ている気持ちや、少しだけちがうモヤモヤがあるかもしれないんだ。気が向いたときに、そっとのぞいてみるだけでも大丈夫だからね。



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